このところ、「よし今週末は釣りに行くぞ、渓流にでるぞ〜」って週の初めには張り切っているのであるが、週末になると雨が降ったり、台風がきたり、今日はいいだろうって出掛けようとしたとたんににわかに空が暗くなり雲がモクモクとわきだして、ガラガラピッカーンって雷さん、どうも何かに祟られているかの如くである。ウィークデイにはほんとにいい天気なんだけどな！ ウィークデイに釣りに行ける人がうらやましいよ！ まあ、休暇を取って行けばいいのであるがなかなかそうも行かず辛いところではある。けどまあ俺もあと一年ちょっと位で定年になる、その先のことはいまのところ考えていないけど、そうなると毎日の様に釣りに行けるぞ！！ って思ってはいるんだけど足腰が弱くなってきてるから少しは鍛えなおさなくてはいかんだろうな！ 幸いというか余り出世するような不幸な目には会わなかったので何とか気軽にはやっていけそうである。心配なのは経済面、収入が減るわけだから、何か仕事でもあればやりたいとは思うこともあるけど、基本的に仕事より遊びの方が好きだからなぁ。まあ、なんとかなるだろう！！ Think Positive で行こう！
で、釣りである。 ２７日(土）は久しぶりに良い天気であった。前の日の晩、明日は遅くても５時に起きて出掛けるぞと思っていたのであるが起きたら７時半であった。できれば、木曽の山奥あたりまで足を伸ばしたいと目論んでいたのであるが、庭を一回りして（といっても狭い庭だから５分とかからないのであるが）朝飯を食べ、ゴミを捨てに行って（これはカミサンからの命令）、コーヒーを飲んで、「おい、行って来るぞ」って言った時にはもう９時近かった。 最近、俺が釣りに行くって言っても反対しないんだよな、「どうぞ、どうぞ！！」って、カミサンの反対を押しきって行くのが男の生きる道だ、なんておおげさか？ どうも暖簾を押しているか、豆腐を箸で刺しているかのようで張り合いが無いのである。まあいずれにしろ、行くときは行くのだ、行かねばならんのだ、俺は男だ、「義理と人情は秤にかけりゃ、義理がぁ重た〜い男の世界〜」なんて訳のわかんない歌を口ずさんで、出掛けたのだ。結局はまたまた赤川である。山奥も好きなのであるが里の川も好きなんだよね、安楽に釣りができるし、土地の人と話もできるし。！！
こういった、農家の納屋や田んぼや畑の側を流れている川、ほんとは鮎がいいんだけど、今年はだめだったなぁ、いやいや全然だめだった。春にはアマゴがかなり釣れた。一時期は道路工事や護岸工事で釣れなくなったこともあったけど、これも一段落して戻ってきたみたいである。放流もかなり行われているらしいけど。田んぼや畑のあぜ道を歩いていると野良仕事をしている人に会い、大抵の場合、年寄りの方が多い、釣りの状況など聞いたり、天気の話など世間話をしたり、しかし、若い人達がいなくてこの先どうなってしまうのだろうなんて心配したり。
近くには彼岸花がいっぱい咲いている。全く律儀な花だと思う。冷夏だろうが、天候不順であろうが、オゾンホールが大きくなろうが、CO2ガスが増えようが、この季節になるとスルスルと伸びてきて真っ赤な花、マンジュシャゲを咲かせる。
そう、ここに来る前にコンビニで缶ビールを買ったのだ、これは自分が飲むわけではなく、今年お世話になった流れに流そうと買った訳で、もちろん流した。２５MLほど流し、あとの４７５MLは彼岸花を見ながら俺の喉に流れて行った。
それで、毛鉤を取り出して、あれこれ迷うが始めに選んだのは「玉付き黒逆さ」、竿は郡上テンカラ、早速振り込む、何回か振り込んでるうちに水中でアイクチの刃か、バックのナイフの刃か、ゾリンゲンか、はてまたランボーナイフか、ボウイナイフか、銀色の光がギラリと光る。ドキリ、ドキッ！！ でかい、かなり良い型だぞ。
でかいのは、これは間違いなくアマゴだと思う、しかし、ギラリと光るだけである。もう何回と無く光った。毛鉤が着水したとたん飛びついてくるのは、あれまぁ、川ムツじゃんか。（オイカワだと思ったけどこれは川ムツのようである）中には指ほどの小さな奴も掛かってくる。けど、まあ面白いには面白いのである。ちょっと大きめの奴は割と引きが強い。ああ、結局、この日アマゴは釣れなかった。けどすがすがしい一日であった。今シーズンはこれで終わりかな、待っててちょうだいアマゴさん、来年また来るからね！！
